(リード文) 人生初の海外出張。 「ベトナム・ダナン」と聞けば、多くの人が優雅なビーチリゾートやインフィニティプールを思い浮かべるでしょう。
しかし、私が2ヶ月間の拠点に選んだのは、エレベーターなし、バイクひしめく路地裏、そして1泊の値段がビジネスホテルの半額以下というローカルなホステルでした。
今回は、ITエンジニアの私がダナンの「Fedora Hostel(フェドラ ホステル)」に2ヶ月住んで体験した、強制筋トレのような階段生活と、所持金ゼロの私を救ってくれたオーナーの神対応について、ありのままを綴ります。
なぜ40代の会社員が「ホステル」を選んだのか?
今回ご紹介するのは、ダナン国際空港のすぐ近くにある「Fedora Hostel」です。
Fedora hostel 住所:294/9 Điện Biên Phủ, Chính Gián, Thanh Khê, Đà Nẵng 55000 ベトナム
「ドミトリー」だけど「個室」という選択
「ホステル=二段ベッドの相部屋」というイメージが強いですが、ここには個室(Private Room)があります。
私は仕事(現地法人への出勤)があったため、プライベートの確保は必須でした。ここの個室は専用バスルーム付き。 共有スペースで旅人との交流を楽しみつつ、寝るときや仕事中は個室に引きこもれる。「安さ」と「快適さ」のいいとこ取りができる環境だったのです。

住んでわかった「リアルな」苦労と楽しみ
しかし、格安には理由があります。これから泊まる方は、以下の「3つの試練」を覚悟してください。逆に言えば、これが許せるなら最強の宿です。
1. 毎日が強制レッグデイ(エレベーターなし)
私は5階建ての4階に宿泊していましたが、エレベーターはありません。 高温多湿のダナンで、仕事終わりに4階まで階段を上るのはかなりの苦行。しかし、筋トレが趣味の私にとっては「ジムに行かずとも脚が鍛えられる」とポジティブに捉えていました(笑)。
2. 轟音のモーニングコール
空港が近いため、遅い時間まで飛行機の離着陸音が響きます。 「静寂の中で眠りたい」という人にはおすすめしませんが、飛行機好きや「どこでも寝られる」タイプの人なら、ダナンの活気として楽しめる範囲です。
3. 入店難易度S級の入り口
ここが一番の驚きポイントでした。 ホステルがレンタルバイク屋も兼ねているのか、入り口前にはバイクがびっしり。特に深夜になると、外のバイクが室内に収納されるため、もはや通路はありません。 バイクとバイクの隙間をカニ歩きで抜けて部屋に向かうという、日本ではありえない帰宅ミッションが毎晩発生します。
最大の危機…「所持金ゼロ」事件
不便な点もありましたが、私がこのホステルを強くおすすめしたい理由は別にあります。それはオーナーの人柄です。
滞在初月、私は大きな勘違いをしていました。 「会社が宿泊費を前払いしてくれている」と思い込んでいたのです。
しかし実際は現地払い。ある日、オーナーから「1ヶ月分の支払いは?」と聞かれた時、私の顔から血の気が引きました。 想定外の出費。手持ちの現金(ベトナムドン)はゼロ。クレジットカードもすぐには切れず、完全に詰んだ状態でした。
「お金ができるまで、待つよ」
焦って事情を説明し、謝罪する私に、オーナーは嫌な顔ひとつせずこう言いました。
「大丈夫、お金の準備ができるまで待つよ」
初めての海外、右も左もわからない土地でのトラブル。不安で押しつぶされそうだった私にとって、この言葉がどれほど救いになったか分かりません。 オーナーは近所に住んでいるらしく、何かあればすぐ駆けつけてくれる距離感も、2ヶ月の長期滞在では本当に心強かったです。
結論:Fedora Hostelは「買い」か?
ビーチサイドのリゾートホテルにはない、「ダナンの日常」がここにはありました。
- 24時間受付&親切すぎるスタッフ
- ローカル飯が安い(周辺は観光地価格ではありません。ただし22時以降は店が閉まるので注意!)
- 洗濯もキロ単位で格安対応
- 個室ならプライバシーも万全
もしあなたが、「ただ綺麗なホテルに泊まるだけではつまらない」「現地の人情に触れる旅がしたい」と思っているなら、Fedora Hostelは最高の選択肢になるはずです。
一時期Googleマップで「閉鎖」となっていて心配しましたが、現在は元気に営業再開しています。 ダナンへ行く際は、ぜひ(カニ歩き覚悟で)訪れてみてください。

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