飛行機のネックピローはコンパクトが正義。旅寝工房「minimalU+」を使って気づいたこと

長距離フライトで首が痛くなった経験、誰でも一度はあるんじゃないでしょうか。

ネックピローの必要性は頭でわかっていても、「かさばるから」という理由で持ち歩くのをためらっている方は多いはずです。かつての自分もそうでした。ドーナツ型のビーズクッションを買って旅行に持参したはいいものの、リュックのスペースの3分の1が消え去る圧迫感に早々に心が折れて、以来ずっと素の状態で機内に乗り込んでいました。

そこで出会ったのが、旅寝工房の「minimalU+(ミニマルユープラス)」。収納時の厚さ約4cmという、ほぼ文庫本1冊分のコンパクトさが気になって試してみることにしました。


目次

minimalU+ の基本スペックをおさらい

項目スペック
タイプエアー(ポンプ式)
収納時の厚さ約4cm
重量約150g(ケース込み)
素材コットン調(レーヨン配合)
カラーダークグレーほか
特徴収納ケースがそのままポンプになる設計

重量150gというのは、卵3個よりも軽い数字です。旅行の荷物でグラム単位の削減に悩んでいる方なら、このスペックだけで「あり」と言えるでしょう。


実際に使ってみて「これは良い」と思った3つのポイント

① 空港に着いてから膨らませられる

これが個人的にいちばん大きかった点です。

以前使っていたビーズタイプのネックピローは、膨らんだ状態のまま持ち歩くしかなく、リュックの外に吊るしていてもとにかく邪魔でした。電車の中でぶつかるたびに申し訳ない気持ちになっていたのを今でも覚えています。

minimalU+ は薄く折りたたまれた状態でバッグに入れておいて、飛行機に乗り込む直前もしくは離陸後の落ち着いたタイミングで膨らませることができます。使わないときは完全にしぼませてコンパクトに収納できるので、荷物の中でほとんど存在感を主張しません。

② カラビナで「外付け」できるから取り出しが楽

収納ケースにはカラビナが付属しています。

これが地味に便利で、リュックのサイドポーチやボディバッグのDカンにひっかけておけば、バッグを開けずに取り出せます。特に機内に持ち込む荷物を小さくまとめている場合、あちこち探し回らなくて済むのはストレス軽減につながります。カラビナが付属しているだけで利便性がかなり変わるというのは、使って初めて実感しました。

③ ケースがポンプになるから衛生的

エアータイプのネックピローの最大の課題が「口を使って膨らませる」という点でした。機内という閉鎖空間でそれをやるのは衛生面で気になるという声は少なくありません。

minimalU+ は収納ケースをそのままエアーポンプとして使う仕組みになっています。ケースをポンプのように押すだけで空気を送り込めるので、口を一切つける必要がありません。肺活量に自信がない方でも問題なく使えますし、衛生面の不安を解消してくれる設計はよく考えられています。

空気を抜くときも、バルブを開けば一気に抜けます。片付けに手間取る場面がほとんどないというのも、旅先での地味なストレスを減らしてくれます。



正直に書く、気になった点

良い面ばかり書いても参考にならないので、使っていて気になった点も正直に書き残しておきます。

ポンプ音は出る。でも…

膨らませるときのポンプ音は、確かに無音ではありません。静かなオフィスで使ったら少し目立つくらいの音です。機内で使う場面を想定すると、エンジン音や空調の音のほうがはるかに大きいので、実用上はほぼ気にならないレベルです。

また、一度のポンプで思ったよりしっかり膨らんでくれるので、回数を多くこなす必要もありません。音が気になる方でも、数回我慢すれば準備が整います。

気になるなら、機内の席についてベルト着用サインが消えたタイミングで膨らませれば、周囲の音に紛れるため実用上の問題はありません。

通気性は正直、エアータイプの宿命

肌触りはコットン調の生地で、エアータイプにしては確かに柔らかく、素肌に当たってもごわつきがありません。

ただ、構造上の問題として、中にビーズや低反発素材が入っているタイプと比べると通気性は劣ります。窓側の席で直射日光が当たったり、室温が高めの環境では、使っているうちに首元が少し蒸れる感覚があります。長時間フライトで窓側の席が多い方は、定期的に外して休ませるか、通路側に移動した際に休憩を入れるのがおすすめです。

これはエアータイプ全般に共通するデメリットでもあるので、minimalU+ だけの問題というわけではありませんが、知っておくことで実際の使用感に対するギャップを減らすことができます。


他の主要ネックピローと比べてみる

コンパクトさや使い勝手を重視する主要な競合製品と比較してみました。

製品名タイプ重量主な特徴参考価格
minimalU+ 旅寝工房エアー(ポンプ式)約150gケースがポンプ。口不要で衛生的、超薄収納2,980円〜
マーナ fuuエアー(息吹式)約117g口を離した状態から一息で膨らむ独自バルブ設計。口に触れず衛生的2,980円前後
無印良品 ふうっとふくらむネッククッションエアー(息吹式)約119g大きな開口部に向かって吹き込む設計で口が触れず衛生的。シンプルな使い勝手で人気2,990円
トラベルモール ポンプピローPROエアー(ポンプ式)約314g低反発ウレタン内蔵。コンパクトさと寝心地を両立5,720円
MOGU ネックピロービーズクッション約158gパウダービーズの柔らかな感触。収納性はやや劣る1,869円〜

軽さだけを見れば、マーナ fuu(約117g)や無印良品(約119g)のほうが一回り軽い数字になります。どちらも口を離した状態から息を吹き込む独自設計で、衛生面の配慮という点は3製品に共通しています。

では、minimalU+ ならではの優位性はどこにあるのか。それは「息を一切使わずに膨らませられる」という点です。マーナや無印は「一息で膨らむ」設計とはいえ、それなりに肺から息を送り込む必要があります。minimalU+ のケースポンプ方式は、ケースを手で押すだけで空気が入るため、体力的な負担が実質ゼロです。風邪気味のときや疲れが溜まった長旅の終盤でも、手軽に準備できる点は他の2製品にない強みと言えます。

ポンプ式かつ軽量・薄型という条件で選ぶなら、minimalU+ は現時点でバランスの良い選択肢です。首へのサポート力にこだわるなら、重量は増しますがトラベルモール ポンプピローPROのような低反発素材内蔵タイプも検討する価値があります。


どんな人に向いている?向いていない?

こんな方に向いています

  • 荷物をできる限り減らしたいバックパッカーや軽旅行派
  • 機内での衛生面を気にしていた方
  • カラビナでバッグに外付けして手軽に持ち歩きたい方
  • ネックピローを「なんとなく大げさかな」と感じていた方

こんな方には向いていません

  • 長時間フライトで首への強いサポート力を最優先する方
  • 暑がりで蒸れが特に気になる方
  • ポンプの準備が面倒に感じる方(取り出してすぐ使えるビーズタイプをおすすめします)

まとめ

minimalU+ を使ってみて気づいたのは、「旅行グッズって、コンパクトであることそのものが価値だ」ということです。

機能が豊富でも荷物が重くなれば持っていかなくなる。使わないグッズは存在しないのと同じです。その点でこの製品は、「とにかく荷物を増やしたくないけれど、ネックピローは欲しい」というニーズにストレートに応えてくれます。

コットン調の肌触りと、ケースがポンプになる衛生設計の掛け合わせは、エアータイプの中ではよく考えられた設計だと感じています。蒸れの問題はフライトの状況によって変わりますが、知っておけば対処できる範囲のことです。

長距離フライトが多い方、荷物を軽くすることに喜びを感じる方には、素直におすすめできる一品です。


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