予約サイトに一切情報がない、名前すらわからない異国の宿に泊まったことはありますか?
知人の帰省に同行したベトナム中部の古都フエで、当日飛び込みで泊まったローカル宿「Bảo Duy」の体験記です。1泊約2,500円の部屋の状態、予約方法、周辺の様子をまとめました。
この宿はこんな人に向いています
向いている人
- 1泊数千円以内で、寝られれば十分という人
- 現地の知人がいる、または現地で直接交渉することに抵抗がない人
- 観光地化されていない村の雰囲気を味わいたい人
向いていない人
- 事前にオンラインで予約・確定させたい人
- 清掃レベルや設備に日本のビジネスホテル並みを求める人
- スタッフとの意思疎通に不安があり、トラブルを避けたい人
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 宿名 | Bảo Duy(Nhà nghỉ Giá rẻ Tại tp Huế Bảo Duy) |
| 場所 | フエ市内の村エリア(Xóm Giữa, P, Huế, Thành phố Huế 49000) |
| 料金の目安 | 1泊約2,500円(宿泊時に同行者から聞いた金額。筆者は正確な額を確認していないため、目安として参考にしてください) |
| 予約方法 | 旅行サイトでは見つからず、Facebookページのみ。筆者は当日飛び込み |
| 設備 | エアコンあり、喫煙可の部屋あり |
| Wi-Fi | 未確認(筆者はeSIMで通信していたため、困りませんでした) |
| 鍵 | アナログ式(開け方にコツが必要) |
| 周辺 | ローカル市場が近所。近くに「イオンモール フエ」 |
ベトナムでの通信手段に不安がある方は、こちらの記事も参考にしてください。

検索しても出てこない?当日飛び込みの宿探し
今回のフエ滞在は、知人のご実家への帰省に合わせたものでした。ご実家に泊まらせていただくわけにはいかないため、近隣のホテルを探す必要がありました。
ところが、知人の実家がどのあたりにあるのか、現地に着くまで正確な場所がわからなかったのです。GoogleやTrip.comなどの旅行サイトで宿を予約することは、事前にはできませんでした。
現地に到着してから、知人に案内されたのが今回のホテルです。ネットを介さない、完全にアナログな「当日飛び込み」のチェックインでした。普段は何事も効率的にシステム化したがる身としては、すべてが出たとこ勝負という状況に少し戸惑いつつ、不思議なワクワク感もありました。
木に隠れた看板と、のどかな「村」の風景
案内された場所は、ホーチミンやハノイの喧騒とは無縁の、のどかなエリアでした。街というより「村」と呼ぶ方がしっくりきます。
道端には緑が生い茂り、各家庭の庭先では鶏が放し飼いにされています。

日本の田舎ともまた違う、ゆったりしたローカルな時間が流れていました。
そして、こちらが宿泊したホテルの外観です。

立派な門構えなのですが、お気づきでしょうか。建物の前の大きな木が邪魔をして、ホテルの名前が書かれた看板がほとんど見えません。実は滞在中、ここが何というホテルなのか、まったくわかっていませんでした。
【Tips:旅の軌跡はデジタルで残す】 帰国後、スマートフォンの位置情報履歴(Googleマップのタイムライン)をたどり、ストリートビューと照らし合わせて、ようやく「Bảo Duy」という名前の宿だと判明しました。

料金を調べようと旅行サイトを探しても一切ヒットせず、見つかったのはFacebookページだけでした。この宿に泊まりたい場合は、Facebookのメッセージで問い合わせるか、現地で直接交渉するのが現実的です。
1泊約2,500円。部屋のリアルとアナログ鍵の洗礼
詳しい金額は同行者任せでうろ覚えなのですが、宿泊費は1泊2,500円程度の格安でした。
部屋はシンプルで、エアコンもあり、ベッド周りは整えられています。喫煙可能な部屋があるのも、今の時代には珍しいポイントかもしれません。

一方、水回りには清潔感がありませんでした。洗面台の歯ブラシはむき出しで置かれ、くしも前の宿泊客が使ったものが残っているようでした。さらに灰皿には、前の客のタバコが1〜2本残っていました。部屋に匂いはなかったので、清掃の際に見落とされたのだと思います。

日本のホテルならクレームになりかねない状況ですが、ここはベトナムのローカル格安宿です。システム開発でも同じですが、コストを極限まで削れば、必ずどこかの品質にしわ寄せが来ます。この価格帯の宿に、ビジネスホテル並みの完璧な運用を求めるのは酷というもの。「まあ、こんなものだろう」と割り切ってしまえば、ストレスにはなりません。
良かった点・気になった点
良かった点
- 料金が安い(約2,500円)
- ベッド周りは整っていた
- エアコンあり、喫煙可の部屋もある
- スタッフが親切で、鍵の使い方を身振りで教えてくれた
気になった点
- 洗面台の歯ブラシがむき出しで、くしも使い回しの様子だった
- 灰皿にタバコが1〜2本残っていた
- 鍵の構造が独特で、初見では開けにくい
アメニティは使い回しの可能性があるので、歯ブラシやくしは持参するのが無難です。灰皿などの清掃の甘さは、チェックイン時に一言伝えるか、自分で片付ける前提で行きましょう。
部屋の出入りでも、小さなトラブルがありました。ドアの鍵が独特なアナログ構造で、開け閉めのコツがまったくわからなかったのです。ガチャガチャと格闘していると、ホテルのスタッフが気づいて、身振り手振りで親切に使い方を教えてくれました。言葉は通じなくても、こうした温かさに触れられるのは、ローカル宿ならではの良さです。
フエ王宮から最新モールまで。カオスなバイク渋滞
フエでの移動は、基本的にバイクが前提です。今回は知人のバイクに同乗させてもらって、周辺を巡りました。
朝食は、近所のローカル市場へ。観光客向けに洗練されていない、地元の人が日常的に食べる熱々の麺料理をすするのは最高の体験です。
世界遺産のフエ王宮(グエン朝王宮)まで足を延ばした後、ふと現代に引き戻されるような出来事がありました。ホテルの近くに、オープンしたばかりの「イオンモール フエ」があったのです。
フエ王宮の歩き方は、こちらの記事にまとめています。

館内は日本のショッピングモールと遜色ないほどピカピカでした。食品売り場には日本風の刺身セットが並び、価格が電子値札で表示されています。

吹き抜けのステージではイベントが開かれ、大勢の人で賑わっていました。

のどかな村の風景から一転、まるで別の国に来たようです。ところが、買い物を終えて帰ろうとしたところで、ベトナムならではの洗礼を受けます。駐車場のバイクの出庫渋滞が、凄まじいことになっていたのです。

見渡す限りのバイクの波。クラクションが鳴り響く中、少しずつ前進していく熱気とカオス感は、きれいな近代施設でも「ここはやはりベトナムだ」と実感させてくれました。
ネットで予約できる宿を探すなら
この宿のように予約サイトに出ない宿は、現地の知人がいない限りハードルが高めです。事前に確実に泊まりたい場合は、予約サイトで探す方法もあります。
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まとめ:不便さの中にある「自由な旅」の醍醐味
今回の「Bảo Duy」での宿泊は、快適で至れり尽くせりとはいきませんでした。水回りの清潔感のなさ、鍵の使いにくさなど、ツッコミどころは満載です。
ただし、安く泊まれて、のどかな村の空気に触れられた点は、この宿ならではでした。確実に予約したい人や、快適さを重視する人には向きませんが、旅行サイトで比較して「失敗しない旅」をするだけでは得られない、濃密で泥臭い体験があったのは事実です。
時間と場所に縛られない自由な生活を目指し、ITエンジニアとして日々ロジカルに仕事をしているからこそ、たまにはこうした「効率化されていない、予測不可能な出来事」を面白がる余裕を持っていたいと思います。
ベトナムを訪れる際、もし日程と心に余裕があれば、あえて検索しても出てこないローカルエリアに飛び込んでみてはいかがでしょうか。きっと、あなただけの忘れられない体験が待っているはずです。
ホテル情報
Bảo Duy
Facebook:https://www.facebook.com/p/Nh%C3%A0-ngh%E1%BB%89-Gi%C3%A1-r%E1%BA%BB-T%E1%BA%A1i-tp-Hu%E1%BA%BF-B%E1%BA%A3o-Duy-100063966978424/
住所:Xóm Giữa, P, Huế, Thành phố Huế 49000 ベトナム
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