キャンプ道具をそろえ始めると、テントや寝袋の次に「椅子ってどれを選べばいいの?」と迷うのではないでしょうか。座れれば何でもいいと思いつつ、大きな椅子は車の荷室を圧迫しますし、組み立てが面倒だと現地で地味にストレスになります。意外と、椅子はキャンプの快適さを左右する道具です。
私はキャンプ初心者で、秋と冬に友人のキャンプに誘ってもらって参加しました。元エンジニアの感覚で言えば、椅子は「ユーザーインターフェース」のようなもの。テントや寝袋がどれだけ優秀でも、起きている時間の大半を過ごす椅子の使い勝手が悪いと、キャンプ全体の体験が下がってしまいます。
そこで選んだのが、MOON LENCE(ムーンレンス)の超軽量アウトドアチェアです。秋冬のキャンプで焚き火を囲むとき、ご飯を食べるときに使ってみて、一番良かったのは「思った以上にコンパクトで、初心者の自分でも迷わず組み立てられたこと」でした。
MOON LENCE アウトドアチェアとは? 基本スペックと特徴
MOON LENCEは、Amazonを中心にキャンプチェアやテーブルなどを展開しているアウトドアブランドです。今回使っているのは、ブランドの中でも定番の超軽量モデル(1個入り)です。主なスペックは以下の通りです(2026年10月時点のAmazon商品ページの表記に基づく)。
- ブランド:MOON LENCE
- 重量:907g
- 収納サイズ:36 × 12cm
- 使用時サイズ:奥行54 × 幅54 × 高さ66cm
- 耐荷重:150kg
- フレーム:A7075アルミ合金(超々ジュラルミン)
- 座面:900Dオックスフォード+メッシュ生地
- 付属品:収納袋(チェア下に取り付けて小物入れとしても使える)、サイドポケット
- 価格:3,399円(税込、ブラック)
- カスタマーレビュー:星4.2(2,221件)
※価格・レビュー数は2026年10月時点のものです。カラーによって価格が異なります。
要するに「1kgを切る重さで、長さ36cmの筒状に収まる、組み立て式のローチェア」です。

キャンプ初心者の視点で見るメリット
1. 想像以上にコンパクト(荷物のフットプリントが小さい)
届いて最初に驚いたのが、収納時のサイズです。36 × 12cmというのは、数字で見るよりも実物の方が小さく感じました。重さも907gなので、片手で軽々持てます。
秋冬のキャンプは、防寒着やシュラフ、マットなどで荷物がどんどん膨らみます。そんな中で、椅子がバッグの隙間に収まってくれるのは本当に助かりました。システムで言えば、メモリ消費の少ない軽量なプロセス。常駐させても全体を圧迫しないので、「とりあえず持っていく」が気軽にできます。
2. 初心者でも迷わず組み立てられる(ドキュメント不要の設計)
今回いちばん良かったのがここです。フレームのポールの中にショックコード(ゴム)が通っているので、パーツがバラバラになりません。ポールをつないでいけば自然にフレームの形になり、あとは座面の四隅にあるポケットにフレームの先端を差し込むだけ。説明書をじっくり読まなくても、見れば分かる構造です。
テントの設営は友人に手伝ってもらっている私でも、椅子は最初から1人で問題なく組み立てられました。キャンプ場に着いてやることが多い中で、「ここは自分で完結できる」道具があるのは、初心者にとって小さくない安心感です。
3. 焚き火と食事の時間に、包まれる座り心地とサイドポケット
座面はハンモックのように吊り下げる構造で、腰まわりがすっぽり包まれる座り心地です。焚き火を囲んでぼんやり火を眺める時間や、ご飯を食べながら話し込む時間も、座り直したくなるような窮屈さはありませんでした。
そして冬キャンプで実感したのが、ローチェアならではの「火との近さ」です。座面が低いぶん、体が焚き火の高さに近くなり、冬の夜でも火の暖かさをしっかり受け止められます。ハイチェアで見下ろすより、焚き火に当たっている感覚が強いのは、寒い季節のローチェアの隠れたメリットだと感じました。
地味に便利だったのが、両サイドのポケットです。私はタバコとライターを入れておく場所にしていましたが、これがちょうどいいサイズ感でした。焚き火の前では立ったり座ったりが多く、小物をテーブルに置くとどこへやったか分からなくなりがちです。座ったまま手を伸ばせば届く「置き場所がすぐそこにある」のは、ありがたい設計でした。

写真左側、黄色いテントの手前にある黒いローチェアがMOON LENCEです。焚き火台のすぐそばに置いて、食事も焚き火もこの椅子で過ごしました。
購入前に知っておきたい注意点
私自身は2回のキャンプで特に困ることはありませんでしたが、仕様やAmazonのレビュー傾向を見ると、人によっては気になりそうな点もあります。
- ローチェアなので座面は低め:使用時の高さは66cm(背もたれ上端まで)で、いわゆるローチェアです。焚き火を囲むにはちょうど良い高さですが、ハイテーブルと組み合わせたい人や、立ち座りの楽さを重視する人は確認しておきたいところです。
- 収納袋がジャストサイズ:コンパクトさの裏返しで、収納袋にはあまり余裕がありません。レビューでも「袋に戻すのにコツがいる」という声が見られます。
- 柔らかい地面では脚が沈むことも:4本脚の先端が細いので、レビューでは安定性について意見が分かれています。砂地や柔らかい芝生では、置き場所を少し選んだ方が安心です。
- 火に近いぶん、火の粉はかかりやすい:冬に暖かいのと表裏一体で、ローチェアは焚き火との距離が近く、火の粉も届きやすい位置になります。座面は化学繊維のオックスフォード生地なので、火の粉が当たると穴が空く可能性があります。爆ぜやすい薪を使うときや風が強いときは、少し椅子を引いておくと安心です。
【Tips】秋冬キャンプでMOON LENCEチェアを快適に使うコツ
使ってみた感覚と商品の仕様をふまえて、秋冬に使うときのポイントをまとめました。
秋冬キャンプでのチェア運用メモ
- 撤収時は、ポールを座面から外す前に収納袋を手元に用意しておくと片付けがスムーズ
- 暖を取りたい冬こそ、風下を避けて火の粉が飛んでこない位置に置く(暖かさと火の粉対策の両立)
- サイドポケットはタバコやライターなど「すぐ手に取りたい物」の定位置にする
- 付属の収納袋はチェアの下に取り付けて、手袋などの小物入れにする
- 冬の夜はメッシュ部分から冷えやすいので、ブランケットを1枚敷いておくと安心
同じキャンプで寝床に使ったテントは「MOBI GARDENの2人用テントを1人で、秋冬キャンプ2回」、底冷え対策のマットは「アルミマット1枚で秋冬キャンプ、G.G.N.の底冷え対策」でまとめています。あわせてどうぞ。
まとめ:3,399円で、キャンプの「居場所」が手に入る
MOON LENCEのアウトドアチェアを秋冬のキャンプで使ってみて、「軽くてコンパクト、しかも初心者でも迷わず組み立てられる」という点が何より気に入りました。907gの軽さと36 × 12cmの収納サイズは荷物の多い季節ほど効いてきますし、焚き火や食事の時間を過ごす場所としても十分な座り心地です。
ローチェアならではの低さや、収納袋のタイトさといった割り切りはあるものの、3,399円でキャンプ中の自分の「定位置」が確保できると考えれば、十分に元が取れる投資です。最初の1脚選びで迷っている方は、候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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