周囲の音が聞こえないのは命に関わる問題では?週末サイクリングを変えたSHOKZ「OpenMove」骨伝導イヤホン

平日は画面とにらめっこ、週末くらいは体を動かしたい。そう思って始めたロードバイクですが、いざイヤホンで音楽を聴きながら走ろうとすると、今度は「周囲の音が聞こえない」という別の不安がついて回るのではないでしょうか。

元エンジニアの私も、平日はリモート会議、週末はロードバイクという生活を送っています。運動不足解消のつもりが、密閉型イヤホンで後方の車の音に気づけず肝を冷やした経験もありました。そこで導入したのが、骨伝導イヤホン「SHOKZ OpenMove」です。今回はサイクリング中心の実体験をもとに、そのメリットとデメリットを正直にレビューします。

目次

SHOKZ OpenMoveとは? 基本スペックと特徴

  • メーカー: Shokz(旧AfterShokz)
  • 価格: 8,800円〜11,880円程度(セール時は8,000円台まで下がることもあります。※価格は記事執筆時点の相場であり変動します)
  • 接続: Bluetooth 5.1
  • 防塵防水: IP55
  • 重量: 約29g
  • 連続再生時間: 最大6時間、待機最大10日間
  • 充電: USB-C、約2時間でフル充電

耳を塞がずに骨を振動させて音を伝える「骨伝導方式」を採用しており、要するに「耳の穴を空けたまま音楽が聴けるデバイス」です。

SHOKZ OpenMove骨伝導イヤホンとロードバイク用ヘルメット

サイクリスト兼エンジニア視点で見るメリット

1. 後方確認の代わりになる「常時オープンな入力」(安全性というシステム要件の充足)

ロードバイクにとって最大のリスクは、背後から迫る車やバイクに気づけないことです。密閉型・カナル型のイヤホンは、音楽という「処理」に集中するあまり、周囲の音という重要な「入力」を遮断してしまいます。OpenMoveは耳を塞がないため、車のエンジン音や後続車のクラクションが自然に耳に入ってきます。システム設計で言えば、常に外部入力を監視する「バックグラウンドプロセス」を止めずに済む状態です。

骨伝導イヤホンを使用し後方の車に気づけるロードバイクのサイクリスト

2. 29gの軽さと引っかからない構造(長時間走行でのエルゴノミクス)

首の後ろに回すオープンイヤー型なので、ヘルメットのストラップと干渉しません。重量も29gと軽量で、2〜3時間のロングライドでも耳や側頭部が痛くなりませんでした。密閉型イヤホンだと汗で耳の中が蒸れたり、ずり落ちそうで気になったりしましたが、その煩わしさから解放されました。

3. IP55防塵防水で、汗や小雨でも運用継続(可用性の高さ)

サイクリング中は大量の汗をかきますし、天候が急変することもあります。IP55の防塵防水性能があるため、多少の汗や小雨程度では機器が停止する心配がありません。屋外で使うガジェットとして、この耐久性は地味ながら重要な要件だと感じます。

正直に語るデメリットと注意点

良い面ばかり語るのは誠実ではありません。実際に使って気になった点も共有します。

まず、密閉型イヤホンと比較すると、音質面では低音の迫力に欠けます。骨を振動させる仕組み上、重低音を体で感じるような音楽体験は期待しない方がよいでしょう。また、構造上まったく耳を塞がないため、静かな室内などでは音漏れがやや気になる場面もあります。電車内など人が密集する環境での使用は控えた方が無難です。

さらに、密閉型と違って外音がしっかり入ってくるということは、風切り音の影響を受けやすいということでもあります。ロードバイクである程度スピードが出ると、風の音で音声がかき消されがちになる点は注意が必要です(この点は密閉型やカナル型の方が有利です)。

【Tips】サイクリングでOpenMoveを使う際のコツ

実際にロードバイクで使ってみて気づいた工夫を共有します。

快適に使うためのTips

  • 音量は「聞こえるか聞こえないか」の中間に設定する: 音量を上げすぎると骨伝導のメリットである周囲の音が聞き取りにくくなります。音楽はあくまで「添え物」程度の音量に留めるのが安全です。
  • 走行前にBluetoothのペア設定を済ませておく: 信号待ちの短時間でスマホ操作をするのは危険なので、出発前に接続を確認してから走り出しましょう。
  • 耳周りの汗はこまめに拭く: IP55とはいえ、大量の汗が接触部に残ったままだと肌トラブルの原因になることがあります。休憩時に軽く拭き取る習慣をつけると安心です。

まとめ:安全という土台への「投資」

週末のロードバイクは、運動不足解消と気分転換を兼ねた大切な時間です。だからこそ、音楽を楽しみながらも周囲の音に気づける環境は、快適さだけでなく安全性という土台に関わる部分だと感じています。

SHOKZ OpenMoveは1万円前後という価格帯ですが、密閉型イヤホンでは得られない安心感を考えると、十分に元が取れる投資だと感じました。次の週末のライドに向けて、一つ試してみてはいかがでしょうか。

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