ホーチミンのビーガン麺118Kドン、完食後に気づいた話


「ビーガン料理は物足りない」というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。私も長くベトナムに関わってきて、現地の油と肉をふんだんに使った料理に慣れているせいか、正直そう思っていました。2025年8月、ホーチミン・タオディエンにある麺店「ChanChan」に友人が連れて行ってくれるまでは。

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ビーガン店だと知っていたのに、完全に忘れていた

その日、友人から「タオディエンに美味しい麺屋があるから行こう」と誘われました。事前に「ここビーガンの店だよ」とは聞いていたので、頭では理解していたつもりです。

ところが実際に麺を食べ始めると、その情報はきれいに頭から抜け落ちていました。夢中で食べ終えて、皿を下げてもらう頃になってようやく「あ、そういえばここビーガンの店だった」と思い出す始末です。システムで言うところの、裏側の実装をまったく意識させない「良いUI」に近い感覚でした。使っている(食べている)間は、裏で何が起きているか気にならない。それくらい自然に、普通に美味しい麺として成立していたということだと思います。

「Tiệm Mì Chay ChanChan/ChanChan VEGAN NOODLE BAR」の看板

店の入り口には「Tiệm Mì Chay ChanChan/ChanChan VEGAN NOODLE BAR」の看板。植物に覆われたパーゴラの下、青いアーチをくぐって入る造りで、タオディエンらしいおしゃれな雰囲気の店構えでした。

注文したのは看板メニューの「Miến Trộn ChanChan」

メニュー看板を見ると、看板メニューは「Mixed Noodle」118,000ドン(2026年8月時点のレートで1ドン=約0.005円換算だと600円弱)のカテゴリーに入っている「Miến Trộn ChanChan(Chanchan Mian)」でした。同じ118,000ドン枠には四川風の辛い和え麺「Mì Trộn Tứ Xuyên」やナス入りの水餃子麺「Mì Khô Súi Cảo」もあり、スープ系は「Noodle Soup」98,000ドンのカテゴリーでタイ風のブンタイやフォー・ザウ(braised tofu noodles)などが並んでいます。

看板メニューのMiến Trộn ChanChan

今回は友人のおすすめに従って、看板メニューのMiến Trộn ChanChanだけを注文。ローカルのフォーが数十円で食べられる相場を考えると、麺一杯にしては強気の価格設定です。ただ、盛り付けや器のこだわりを見ると、「ローカル食堂」ではなく「タオディエンで映える麺バー」として値付けされているのは納得できました。

運ばれてきた一皿は、きくらげ・そぼろ・胡麻だれの三段構え

運ばれてきたのは、金色に龍柄をあしらったレトロな皿に、きくらげの甘辛炒め、砕いたピーナッツ、胡麻の効いたペースト状のタレ、ミンチのそぼろ、刻みねぎ、辛味だれがそれぞれ区画を分けて盛られた一皿。別添えで青菜のスープも付いてきます。

Miến Trộn ChanChan

見た目のインパクトが強く、最初は「これをどう混ぜて食べるんだろう」と少し戸惑いました。全体をしっかり混ぜ込むと、胡麻ペーストのコクと辛味だれの酸味・辛味、きくらげのコリコリした食感が一体になって、味の層が何段にも重なっている感覚です。そぼろは肉のような食感と旨味がしっかりあり、これが植物由来だと言われなければ気づかない完成度でした。

【Tips】ChanChanで注文するときに知っておきたいこと

実際に行って気づいたこと

  • メニューは「Mixed Noodle(和え麺)118K」と「Noodle Soup(スープ麺)98K」の2カテゴリーに分かれている
  • そぼろやミンチは植物由来だが、味も食感もかなり肉に近く作り込まれている
  • 皿に区画分けで盛られた具材は、しっかり全体を混ぜてから食べたほうが本来の味に近づく
  • 場所はホーチミン・タオディエンで、店内は緑に囲まれたフォトジェニックな造り。少し早めの時間帯だと落ち着いて座れる

まとめ:ビーガンという情報を忘れさせてくれる麺

今回、Miến Trộn ChanChanだけを頼んで完結してしまいましたが、メニュー表には気になる一杯がまだいくつも残っています。次にタオディエンへ行く機会があれば、四川風の辛い和え麺やスープ系のメニューも試してみたいところです。ビーガンかどうかを気にせず「普通に美味しい麺」として楽しめる店なので、ホーチミンでタオディエンエリアを歩く予定がある人は候補に入れてみてください。

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